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指数に連動するブル・ベア投信のメリット・デメリット、レバレッジがかけられ下落局面でも儲けられてヘッジに

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「インデックス(Index)=指数」「ファンド(Fund)=投資信託」から、日経平均株価などの指数に連動する投資信託を「インデックスファンド(Index Fund)」と言います。

このインデックスファンドにレバレッジをかけた取引(=手持ち資金の数倍の取引)ができる投資信託を「ブル・ベア投信」と言います。

「ブル(Bull)」とは雄牛のことです。牛は角を下から上に突き上げるように攻撃します。

このことから、株の世界では「上昇相場(=下から上へ株価が上がる相場)」のことを「ブル相場」と言います。

よって、「ブル投信」とは「上昇すると儲かる投資信託」を指します。

一方、「ベア(Bear)」とは熊のことです。熊は上から下へ手を振り下ろして攻撃します。

このことから、株の世界では「下落相場(=上から下へ株価が下がる相場)」のことを「ベア相場」と言います。

よって、「ベア投信」とは「下落すると儲かる投資信託」を指します。

「ブル(牛)=上昇」「ベア(熊)=下落」と覚えてしまいましょう。

ブル・ベア投信のメリットはレバレッジをかけた取引ができること

FX(為替取引)では25倍までレバレッジをかけた取引が可能です。

たとえば、FXで100万を入金・運用したなら、25倍にあたる2500万円までの取引ができるということです。(100 × 25 = 2500)

住宅ローンもレバレッジと言えます。頭金1000万円、住宅ローン5000万円で6000万円をマンションを買ったとしたら、手持ち資金の6倍の買い物をしたということです。まさに、レバレッジです。

FXや住宅ローンと同様に、ブル・ベア投信でもレバレッジをかけた取引ができます。

そもそも、投資信託にレバレッジをかけて取引するために生まれた商品が「ブル・ベア投信」です。

「ブル・ベア投信」のレバレッジ倍率は2〜4.3倍です。(2018年10月時点)

たとえば、日経平均に連動する通常のインデックスファンドを日経平均株価が20,000円の時に100口買ったとします。(=運用額200万円)

その後、株価が上昇し、日経平均株価が24,000円まで上昇し(=運用額240万円)、そのタイミングで利益確定したとすると、40万円の儲けになります。(240万 – 200万 = 40万)

しかし、これが通常のインデックスファンドではなく、日経平均に連動する「ブル投信(=上昇すると儲かる投資信託)」への投資だったら、この40万円の儲けが2〜4.3倍になります。

仮に、上記と同じ条件で4.3倍の「ブル投信」に投資していたら、「40万円 × 4.3 = 172万円」となり、172万円も儲けが膨らみます。

同じ投資先で労力もたいして変わらないのに利益が何倍にもなる、、、これがレバレッジの威力です。

レバレッジを効かせることによって、同じ指数に投資したとしても、倍率の分だけ利益も膨らますことができるのがブル・ベア投信のメリットと言えます。

そのかわり、想定と逆に株価が動いた場合は、倍率の分だけ損失や含み損も膨らみます。ただ、これはデメリットとは言えないと思います。なぜなら、それを分かった上でブル・ベア投信への投資を決めているからです。

株価下落局面で儲かる「ベア投信」はポートフォリオ全体のヘッジ(保険)になる

また、ブル・ベア投信のメリットの1つとして、「ベア投信(=下落すると儲かる投資信託)」に投資することで、株価下落局面でも儲けることができるというということがあります。

つまり、個別株投資の信用取引のように「売り(=空売り)」でも儲けられるということです。

「ベア投信」なら信用取引のように別途で信用口座を開設する必要もないですし、損失を出しても追加証拠金(追い証)は発生しませんし、いつまでに決済しないといけないという決済期日もありません。

さらに、倍率も信用取引は3.3倍までですが、「ベア投信」なら4.3倍まであります。

通常の株や投資信託のみを買っていては、上昇相場しか儲けることができません。いわば、片道切符しか持ち合わせていない状態です。

しかし、株価とは上げ下げを繰り返すものです。そして、下げ相場ほど大きく動きます。

上げ下げを繰り返すなら、上昇相場だけでなく、下落相場でも儲けたいものです。それを投資信託で可能とするのが「ベア投信」です。

下げ相場でも利益を狙える「ベア投資」をポートフォリオに入れることで、投資への旅が片道切符から往復切符へと変わります。

たとえば、あなたが「日経平均株価は25,000円までは上昇すると思うけど、それ以上は上がらない」と思っているなら、25,000円を付けた時点でベア投信を買うことで、その後、あなたの想定通りに株価が下落した時に、その下落をただ見ているだけでなく、その下落で利益を得ることができます。

もし、あなたが「つみたてNISA」で投資信託の積立だけをしていたら、リーマンショックのような暴落相場が来た時には何もできず、ただただ呆然と下げ止まるのを待っているだけだと思います。

その間、せっかく増えた含み益は減るのみのです。

しかし、ベア投信に投資することで、暴落相場でも含み益を増やすことが可能になります。

そういう意味では、ベア投信は暴落に備えたヘッジ(保険)的な役割も担っていると言えます。

株価が高値を付けた時点でベア投信への投資を行うことで、将来の下落に備えたポートフォリオ全体のヘッジ(保険)となることも、メリットの1つだと思います。

ブル・ベア投信のデメリットはコストが通常のインデックスファンドに比べて高いこと

ブル・ベア投信のデメリットとしては、通常のインデックスファンドに比べてコスト(手数料)が高いことです。

投資信託のコストは「購入時手数料(=買う時に1度だけかかる手数料)」と「信託報酬(=保有中ずーとかかる手数料)」の2つですが、最近では通常のインデックスファンドは「購入時手数料」が0円(ノーロード)が一般的です。

しかし、ブル・ベア投信の場合、「購入時手数料」が2〜3%かかります。1万円分購入したら、最初に200〜300円は手数料として引かれるということです。

さらに、信託報酬も通常のインデックスファンドよりも高くなっており、0.95〜1.65%とアクティブファンド(=運用マネージャーが銘柄選定する投資信託)と同じくらいになっています。

同じ指数に連動する投資信託でも、「ブル・ベア投信」はレバレッジをかけられますし、「ベア投信」なら下落局面でも利益を狙えるという特徴があるため、そのぶんコストも少し高く設定されているというわけです。

証券会社によっても手数料が違う場合がありますが、こちらで紹介している大手ネット証券なら最安値で購入することが可能です。

ネット証券の手数料比較(2018年10月最新版)国内株式(現物・信用)、海外株式(米国株・ETF)のコスト比較

もう1つのデメリットとしては、償還日(=投資信託の運用期間が終わる日)が通常のインデックスファンドに比べて早いということです。

投資する前に、償還日はしっかりと確認しておいた方がいいでしょう。

ただし、償還日は延長されることもあるので(=償還延長)、投資を開始したら月次レポートなどをチェックして、償還日の延長についての記述も確認しておくことをオススメします。

では、現状で投資できる「ブル・ベア投信」の銘柄を以下に紹介します。

日本株ブル(=上昇)投信

2018年10月23日時点
銘柄 レバレッジ 対象指数 購入時手数料 信託報酬 純資産 設定日
償還日
SBI日本株4.3ブル 4.3 日経平均 2.16% 0.95% 68億円 2017年12月19日〜
2020年12月4日
楽天日本株4.3倍ブル 4.3 日経平均 3.24% 1.22% 312億円 2015年10月7日〜
2022年6月14日
SBI日本株3.7ブル 3.7 日経平均 2.16% 1.00% 79億円 2015年2月6日〜
2019年2月5日
ブル3倍日本株ポートフォリオV 3.0 日経平均 2.16% 1.00% 735億円 2018年6月29日〜
2021年6月28日
楽天日本株トリプル・ブル 3.0 日経平均 3.24% 1.00% 133億円 2009年6月19日〜
2022年6月14日
日本ハイパーブル6 2.5 日経平均 2.16% 1.10% 253億円 2017年6月29日〜
2019年6月11日
ハイパー・ウェイブ 2.0 日経平均 2.16% 0.99% 125億円 1995年1月17日〜
2020年1月14日
One 日本株ダブル・ブルファンド 2.0 日経平均 2.16% 0.92% 57億円 2017年11月30日〜
2022年11月25日
楽天日本新興市場株ダブル・ブル 2.0 東証マザーズ 3.24% 1.65% 1.6億円 2016年12月7日〜
2020年11月9日

日本株ベア(=下落)投信

2018年10月23日時点
銘柄 レバレッジ 対象指数 購入時手数料 信託報酬 純資産 設定日
償還日
SBI 日本株3.7ベア -3.7 日経平均 2.16% 1.00% 61億円 2015年2月6日〜
2019年2月5日
SBI 日本株3.7ベアIII -3.7 日経平均 2.16% 0.90% 5.2億円 2018年5月9日〜
2021年5月10日
楽天日本株トリプルベア -3.0 日経平均 3.24% 1.00% 133億円 2009年6月19日〜
2022年6月14日
楽天 日本株トリプル・ベアIII -3.0 日経平均 3.24% 1.00% 36億円 2015年10月7日〜
2019年6月14日
日本ハイパーベア6 -2.5 日経平均 2.16% 1.10% 28億円 2017年6月27日〜
2019年6月11日
ベア2倍日本株ポートフォリオV -2.0 日経平均 2.16% 1.00% 24億円 2018年6月29日〜
2021年6月28日
(日本トレンドS) リバース・トレンド -2.0 日経平均 2.16% 0.99% 31億円 1995年1月17日〜
2020年1月14
One 日本株ダブル・ベアファンド -2.0 日経平均 2.16% 0.92% 8.7億円 2017年11月30日〜
2022年11月25日

ETFでも下落局面で利益を狙える「インバース型ETF」という商品もあります。

インバース型ETFとは?その特徴と注意点、銘柄紹介

米国株ブルベア投信

2018年10月23日時点
銘柄 レバレッジ 対象指数 購入時手数料 信託報酬 純資産 設定日
償還日
iFreeレバレッジ S&P500 2.0 S&P500 2.16% 0.97% 2.8億円 2018年8月31日〜
iFreeレバレッジ NASDAQ100 2.0 NASDAQ100 2.16% 0.97% 3.0億円 2018年10月19日〜
米国株スーパーブル7 2.0 NYダウ 2.16% 1.13% 20億円 2017年6月23日〜
2020年7月6日
米国株スーパーベア7 -2.0 NYダウ 2.16% 1.13% 13億円 2017年6月23日〜
2020年7月6日