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高配当銘柄の選定に参考になるS&P/JPX 配当貴族指数、日米欧の連続増配した銘柄を組み込む投資信託

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先日、給料が上がることを期待するより(給料が上がらないことを嘆くより)、高配当銘柄に投資してインカムゲインを得ながら給料とのトータルの収入アップを目指した方が利口という記事を書きましたが、そうはいっても長期投資するに値する銘柄を探すのは難しいものです。

給料が上がることを期待するより高配当銘柄に投資してインカムゲインを得えながら収入アップを狙った方が現実的な理由

そんな時に参考になるのが、「連続増配」もしくは「安定配当」を維持した銘柄で構成される指数やそれらの銘柄を組み込んだ投資信託です。

長年にわたって配当を積み増している連続増配企業は、景気変動に業績が左右されづらかったり、ライバルの同業他社に対して独自のビジネスモデルと経営力で参入障壁を築いている企業が多い傾向にあります。

こうした企業は株価の下値リスクが低く、配当の原資となる利益も着実に増やしているので、長期投資に値する銘柄と言えます。

中長期で安定した配当を得ながら、同時にキャピタルゲインを狙える銘柄の発掘として、以下の指数や投資信託に組み込まれている銘柄から投資先を探してもいいですし、指数に連動するETFや投資信託に投資するのもありだと思います。

S&P/JPX 配当貴族指数

S&P/JPX 配当貴族指数」は東証株価指数(TOPIX)において、10年以上にわたり毎年増配をしているか、または安定して配当を行っている最も配当利回りの高い企業のパフォーマンスを測定する指数です。

上記の通り、2008年9月に起こったリーマンショック後から2018年9月まで、右肩上がりのパフォーマンスとなっています。

2018年9月時点の「構成銘柄上位10位」は以下の通りです。

銘柄 業種 予想配当利回り 予想ROE 予想PER PBR
奥村組 建設業 2.91% 4.8% 16.5倍 0.80倍
日本たばこ産業(JT) 食料品 5.03% 14.1% 14.1倍 1.99倍
武田薬品工業 医薬品 3.88% 7.0% 26.1倍 1.78倍
ローソン 小売業 3.82% 10.2% 23.8倍 2.47倍
NTTドコモ 情報・通信業 3.73% 15.2倍 1.85倍
りそなホールディングス 銀行業 3.50% 9.6% 6.9倍 0.65倍
中国電力 電気・ガス業 3.51% 3.6% 23.6倍 0.86倍
ほくほくフィナンシャルグループ 銀行業 3.00% 3.5% 9.8倍 0.34倍
東京海上ホールディングス 保険業 3.51% 8.4% 11.4倍 0.99倍
セブン銀行 銀行業 3.03% 6.1% 30.6倍 1.86倍

※「予想配当利回り」「予想ROE」「予想PER」「PBR」は2018年9月12日(水)終値時点

「業種別組入比率」は以下の通りです。(2018年8月31日の月次より)

銀行業 11.7%
建設業 11.0%
医薬品 10.6%
情報・通信業 10.5%
小売業 8.4%
化学 7.5%
電気・ガス業 7.2%
保険業 4.5%
その他金融業 3.9%
卸売業 3.8%
その他 20.9%

【投資信託】SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン

上記で紹介した「S&P/JPX配当貴族指数(配当込み)」に連動する投資信託です。

「分配金受取りコース」と「分配金再投資コース」の2つから選べます。

信託報酬は0.42%(税抜)、購入時手数料が3.0%(税抜)を上限となっていますが、以下のネット証券なら購入時手数料が0円(ノーロード)で購入できます。

「SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン」の設定日2016年8月30日から2018年9月12日までのパフォーマンスは以下の通りです。

【ETF】One ETF 高配当日本株

「S&P/JPX配当貴族指数」に連動するETFとしては「One ETF 高配当日本株」があります。

2017年5月22日設定で、信託報酬は0.28%(税抜)ですが、ETFなので毎月積立はできません。

【投資信託】野村継続増配日本株

指数に連動するタイプではなく、連続増配を重視して銘柄選定したアクティブファンドもあります。

野村継続増配日本株」は流動性、収益見通し、配当の継続性などを勘案し、配当金が一定期間内において複数回増加した企業のうち、1事業年度においても減少していない企業110銘柄に投資する投資信託です。

信託報酬は年1.45%(税抜)で1月と7月に分配金が出ます。

「組入上位10銘柄」は以下の通りです。(2018年8月31日の月次より)

銘柄 業種 継続増配年数 予想配当利回り 予想ROE 予想PER PBR
大林組 建設業 15年 2.70% 14.3% 7.5倍 1.06倍
興銀リース その他金融業 15年 2.58% 9.7% 8.4倍 0.81倍
ダイセル 化学 24年 2.60% 9.6% 11.1倍 1.06倍
ジャックス その他金融業 10年 3.62% 5.6% 9.2倍 0.51倍
KDDI 情報・通信業 27年 3.29% 16.4% 11.7倍 1.80倍
りそなホールディングス 銀行業 12年 3.50% 9.6% 6.9倍 0.65倍
沢井製薬 医薬品 20年 2.22% 9.6% 14.7倍 1.36倍
NTTドコモ 情報・通信業 18年 3.73% 15.2倍 1.85倍
ライト工業 建設業 11年 2.64% 11.1% 11.5倍 1.28倍
伊藤忠エネクス 卸売業 43年 3.68% 9.7% 10.8倍 1.05倍

※「予想配当利回り」「予想ROE」「予想PER」「PBR」は2018年9月12日(水)終値時点

「業種別組入比率」は以下の通りです。(2018年8月31日の月次より)

建設業 16.1%
小売業 10.9%
卸売業 10.8%
その他金融業 8.7%
情報・通信業 7.2%
その他 45.4%

設定日2016年6月20日から2018年9月12日までの基準価額と純資産総額の推移は以下の通りです。

【投資信託】SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン

SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン」は「S&P/JPX 配当貴族指数」は日本の連続増配する企業の指数ですが、米国の連続増配する企業を集めた「S&P500配当貴族指数」に連動する投資信託です。

「S&P500配当貴族指数」はS&P500構成銘柄のうち、過去25年間連続して毎年増配している優良大型株のパフォーマンスを測定する指数です。

信託報酬は0.55%(税抜)で、先ほど紹介したネット証券なら購入時手数料は0円(ノーロード)で購入できます。

設定日の2016年8月30日からのパフォーマンスは日本の配当貴族指数よりも右肩上がりになっています。

現在54銘柄に投資していますが、「組入上位10銘柄」は以下の通りです。(2018年8月31日の月次より)

銘柄 業種 継続増配年数 予想配当利回り
クロロックス(CLOROX COMPANY) 家庭用品・パーソナル用品 41年 2.48%
エマソン・エレクトリック(EMERSON ELECTRIC CO) 資本財 55年 2.54%
ターゲット(TARGET) 小売 46年 2.86%
ウォルマート(WALMART INC) 食品・生活必需品小売り 41年 2.15%
メドトロニック(MEDTRONIC PLC) ヘルスケア機器・サービス 40年 1.94%
ドーバー(DOVER CORP) 資本財 55年 2.21%
シンシナティ・ファイナンシャル(CINCINNATI FINANCIAL CORP) 保険 35年 3.35%
ロウズ(LOWES COMPANIES) 小売 43年 1.58%
キンバリークラーク(KIMBERLY-CLARK CORP) 家庭用品・パーソナル用品 45年 3.44%
エアー・プロダクツ・アンド・ケミカルズ(AIR PRODUCTS&CHEMICALS) 素材 35年 2.46%

「組入上位10業種」は以下の通りです。(2018年8月31日の月次より)

資本財 18.65%
素材 11.13%
食品・飲料・タバコ 11.07%
家庭用品・パーソナル用品 7.73%
ヘルスケア機器・サービス 7.69%
小売 5.78%
食品・生活必需品小売り 5.77%
各種金融 5.27%
保険 3.89%
医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス 3.81%

米国の「S&P500配当貴族指数」については以下の記事でも触れています。

25年間以上連続増配を続ける「S&P500 配当貴族指数」の構成銘柄

【投資信託】SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン

SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン」は「S&P欧州350配当貴族指数(S&P Europe 350 Dividend Aristocrats)」に連動する投資信託です。

S&P欧州350配当貴族指数 」は10年以上連続して増配している銘柄を対象として、均等加重時価総額に基づいて算出された指数です。

構成銘柄数は最低40銘柄で、10年以上連続して増配している銘柄数が40銘柄を下回った場合には、7年以上連続して増配している銘柄を配当利回りの高いものから順に40銘柄になるまで構成銘柄に追加。それでも40銘柄に満たない場合には、配当利回りの高いものから順に40銘柄になるまで構成銘柄に追加します。

信託報酬は0.55%(税抜)、設定日の2017年11月28日から現在までのパフォーマンスは以下の通りです。

「組入上位10ヵ国・地域」は以下の通りです。(2018年8月31日の月次より)

英国 42.08%
フランス 13.19%
スイス 10.80%
デンマーク 7.77%
オランダ 5.23%
ドイツ 5.14%
スペイン 5.12%
アイルランド 4.74%
スウェーデン 2.68%
ベルギー 2.55%

「組入上位10業種」は以下の通りです。(2018年8月31日の月次より)

食品・飲料・タバコ 17.65%
医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス 13.05%
ヘルスケア機器・サービス 10.20%
資本財 7.56%
消費者サービス 7.24%
メディア 5.60%
ソフトウェア・サービス 5.24%
素材 5.17%
家庭用品・パーソナル用品 5.06%
商業・専門サービス 4.84%
銘柄 業種 予想配当利回り
SES メディア 4.61%
LINDT & SPRUENGLI AG-PC 食品・飲料・タバコ 1.30%
NOVOZYMES A/S 素材 1.27%
WPP PLC メディア 4.66%
ROCHE HOLDING GENUSS 医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス 3.43%
WOLTERS KLUWER 商業・専門サービス 1.80%
FRESENIUS MEDICAL CARE AG & CO KGAA ヘルスケア機器・サービス 1.21%
SKANDINAVISKA ENSKILDA BANKEN A 銀行 5.85%
BUNZL PLC 資本財 1.92%
HERMES INTERNATIONAL 耐久消費財・アパレル 1.61%