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個人投資家は日本株(国内)の中小型株に投資して稼ぐべき理由、中小型株の上昇トレンド初動の見極め方

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株式投資(個別株投資)を始めたばかりの頃は、誰もが知っている有名な大企業(大型株)に投資しがちですが、個人投資家が日本株で大きく稼ぎたいなら、「中小型株」にも注目すべきです。

というのも、大型株の株価は安定する傾向にありますが、現在の株価から数年で2〜3倍以上に上昇することはほぼ考えられないからです。

たとえば、ユニクロを運営する「ファーストリテイリング(9983)」の2018年8月7日の終値は47,720円ですが、この株価が2倍の95,440円、3倍の143,160円になることはほぼ考えられません。

日本で時価総額1位はトヨタですが(2018年時点で約20兆円)、ファーストリテイリングと同様にトヨタの株価が今後、2〜3倍に上昇することも考えられません。

一方、中小型株は数年で2〜3倍になることはよくあることですし、銘柄によっては10倍(テンバガー)になることもあります。つまり、成長の余地が大型株に比べると大きいのです。

今回は日本株(国内)の中小型株投資のメリットやデメリットについて説明したいと思います。

中小型株投資のメリット

まず、中小型株の一番のメリットとしては、小型株は中型株へ、中型株は大型株になれる可能性があるということです。

というのも、時価総額(株価 × 発行済株式数)が1000億円の銘柄が1兆円(10倍)になるより、100億円の銘柄が1000億円(10倍)になる可能性の方が高いですし、そこに達する期間も短いからです。

時価総額が1億円の会社が、ちょっとしたきっかけで10倍の10億円になることはよくあることです。

つまり、大型株に比べて、中小型株は成長余地が大きく残っているところがメリットと言えます。そのぶん、多くのキャピタルゲイン(売却益)を狙えます。

年間25%の利益成長を3年続ければ、「1.25 × 1.25 × 1.25 = 1.953125」と利益は3年で約2倍になります。

基本的に、会社の利益が増えている限り株価も上昇していくので、3年で株価が2倍になることもあり得ます。

また、中小型株は機関投資家(投資信託、ファンド、年金など)があまり買ってなく、アナリストのカバーも手薄な傾向があります。

特に、日本株は米国に比べてアナリストにカバーされている小型株が少ない傾向があります。

そのため、企業が本来持っている価値に対して株価が低い(割安に放置されている)ことがよくあるのです。

その割安な株価がミスプライスだと多くの人が気づいた時、適正な株価に修正されようと株価が上昇していきます。

さらに、上場市場がマザーズ、JASDAQ、東証二部などから東証一部に昇格すると、機関投資家やインデックスファンドの投資対象となり、さらに多くの買いを集め、株価が上昇することもあります。

また、中小型株は内需株(国内に主な事業基盤を持つ企業)が多く、為替レートや海外の政治情勢、地政学リスク、海外投資家の動向などに左右されにくいというメリットもあります。

中小型株投資のデメリット

ここまで読むと、中小型株はメリットばかりと感じるかもしれませんが、当然ですがそんなことはありません。

むしろ、中小型株は大型株に比べてリスクが高いので、大きな損失を出してしまう投資家も多いです。

というのも、中小型株は流動性が低いので、株価が下がる時は大型株よりも大きく下落する傾向があるからです。

決算発表で下方修正が発表された時なども、予想以上にドーンと大きく下落することも多いです。

また、流動性が低いぶん、少しの買いで過熱感(本来の実力を超えたバブル的な値動き)が高まってしまい、利益確定のタイミングが難しい傾向もあります。市場(マーケット)にちょっとした悪材料が出ると、高PERの銘柄などは真っ先に売られます。

また、残念ながら「上場ゴール」(上場することが経営者の目標)で終わってしまう経営者もいるので、IPO直後に下方修正を行ったり、上場時が株価のピークで、その後ずーと株価が低迷する銘柄もあります。

まさに、中小型株は玉石混交と言えます。その中から玉となる銘柄を探す必要があるということです。

では、今後、成長が期待できそうな中小型株を探すには、具体的にはどういった部分を見ていけばいいのでしょうか?

株価上昇が期待できる中小型株の特徴とは

過去の傾向を見ると、株価上昇が期待できる中小型株を見極める特徴としては以下のような点があります。

  • 時価総額(株価 × 発行済株式数)が200億円未満
  • 営業利益が20億円未満
  • 業種はネット関連(IT)、サービス業、小売り業、不動産業など
  • 上場から5年未満
  • オーナー系企業(経営者の持ち株比率が高い、最低でも20%以上)

ただし、上記の特徴が当てはまったとしても、必ずしもその銘柄の株価が大きく化けるというワケでありません。

当然ですが、株価はその企業が持つ内部要因だけでなく、外部要因も含めた様々な要素で決まりますので、上記の特徴は「銘柄探しのはじめの一歩」くらいに留めておいた方がいいでしょう。

株価チャートから判断する上昇トレンド初動の見極め方

株価チャートは全てのファンダメンタルズ(業績やニュースなど)を織り込みながら上下に動きます。

中小型株の上昇トレンドの初動は、売買高の急増を伴いながら直近高値を抜ける動きから始まることが多いです。

狙っている銘柄が上昇トレンドにあるか見極めるには、日足でチャートを表示し、以下の3つの移動平均線の「並び順」と「向き」を確認します。

  • 25日(約1ヶ月の平均)
  • 75日(約3ヶ月の平均)
  • 200日(約1年間の平均)

この3つの移動平均線が短い期間から上から順に並び、向きが全て上向きであれば上昇トレンドと判断できます。

日足チャートで株価が200日移動平均線よりも上にあるということは、この1年で購入した投資家の平均価格よりも株価が上にあるということです。

上の株価チャートは投資用不動産販売・不動産賃貸管理などを行う「シノケングループ(8909)」の日足の株価チャートです。(クリックすると拡大します)

マネックス証券に口座開設すると、管理画面内で移動平均線などのテクニカル指標を表示しながら、株価チャートを見ることができます。

「シノケングループ」は2002年にJASDAQ市場に上場していますが、上の株価チャートは2018年8月8日時点のものです。

3本の移動平均線全てが上向き始めたのが2017年4月頃でしょうか。ただし、この頃は25日と75日はほんの少し上向きという感じです。

そして、2016年10月以前からずーと上値を抑えられていたラインを明確に上抜いたのが2017年8月頃です。<(1)直近高値を上抜け>

その後、株価は調整し、25日移動平均線あたりで反発し、移動平均線が上から期間が短い順に25・75・200と並びます。ここが最初の買い場となります。<(2)25日線で反発>

その後、直近高値を少し超えたあたりで再度調整し、今度は75日線で反発します。ここが押し目買いポイントとなります。<(3)75日線で反発>

その後も上昇し、25日線で再度反発した後に大きな出来高を伴って急上昇しています。この頃になると、3つの移動平均線はきれいに期間が短い順に並び、3本の移動平均線は明確に上向きます。

今後、「シノケングループ」がJASDAQ市場から東証二部、さらに東証一部と昇格していけば、さらなる株価の上昇も期待できそうです。

このような銘柄に上昇トレンド初動から投資できれば、株式投資によって大きく資産を増やすことが可能です。

ちなみに、小型株に関しては以前にも記事を書いています。

株の勝率を上げたければ情報の効率性が悪い小型株を狙え