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日経平均やTOPIXに連動するETFが人気の理由と投資信託との違い

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ETFが人気の理由と投資信託との違い

ETFは「Exchange Traded Fund」の略で、取引所に上場している投信信託のことですが、ETFを使えば日経平均株価やTOPIXといった指数に少額から投資可能です。

たとえば、日経平均株価は東証に上場する代表的な225社の株価の値動きを示す指数ですが、日経平均株価に連動するETFは、投資家から集めたお金でこの225社の株式に投資します。

これはどういうことかというと、ETF1銘柄で225社の株式に分散投資したのと同じ投資効果を得られるということです。

ETFはここ数年、個人投資家の間でも投資する人が増えていて、投資先として非常に人気になっています。

今回は国内ETFの人気の理由について説明します。

値動きが分かりやすい

ETFが人気の理由の1つに「値動きの分かりやすさ」があります。

ETFはインデックス投信(株価指数に連動する投資信託)の一種なので、特定の株価指数に連動するように運用されている商品です。

たとえば、日経平均株価が5%上がると、日経平均株価に連動するETFの価格も5%上昇します。

日経平均株価に連動するETFを買った人なら、日々、テレビや新聞で目にする日経平均株価の値動きだけを見ておけば、自分が保有するETFの値動きも分かるということです。

簡単に分散投資ができる

ETFに投資することで、テレビや新聞などでよく見かける株価指数にこれ1つで簡単に投資できてしまいます。

もし、自分で日経平均株価に組み込まれている225社の株を1つずつ買うとしたら、かなりの労力を要します。(不可能ではないですが・・・)

一方、日経平均株価に連動するETFを購入すれば、これ1本で済んでしまいます。

労力が全く異なります。ETFを買う方が圧倒的にラクで簡単です。

少額から投資できる

もし、ユニクロを運営するファーストリテイリングの株を買おうとしたら、今日の株価(32,200円)だと最低でも322万円が必要です。

なぜなら、単元株数が100株なので、「今日の株価 x 100」が最低購入代金となるからです。(32,200円 x 100 = 3,220,000円)

同様に、キーエンスの株を買おうと思ったら、最低でも590万円は必要です。(今日の株価59,040円、単元株数100株)

このようにして、日経平均株価に組み込まれている225社を全て1つずつ買っていたら、個人投資家ではとうてい用意できないほどの大金が必要となります。

しかし、日経平均に連動するETFなら1株から購入できるので数万円程度から売買することが可能です。

数万円で225社すべての会社に投資できてしまうのです。

TOPIXに連動するETFなら、1900社を超える会社に数万円から投資できてしまいます。(TOPIXの対象銘柄は東証1部上場の全銘柄。2016年4月現在では1955銘柄。)

株価指数に連動するETFを買う大きなメリットとして、少額から指数に組み込まれている会社全部に投資できるということがあります。

また、1つの銘柄だけを買うのではなく、たくさんの銘柄に分散投資できるので、1つ1つの会社が持っている固有のリスクを大幅に軽減することができます。

単に、リスク分散ができるだけでなく、少額でリスク分散ができるところがETFの最大のメリットかもしれません。

投資信託との違い〜リアルタイムの売買や信用取引ができる

このようなお話をすると、すでに投資信託をやっている人から、投資信託のインデックスファンドとの違いを聞かれることがあります。

投資信託のインデックスファンドも日経平均やTOPIXといった指数に連動するファンドだからです。

ETFと投資信託の違いとしてまず挙げられるのは、ETFは取引所に上場しているけど、投資信託は上場していないという点があります。

しかし、最大の違いはETFは投資信託と違って、個別株のようにリアルタイムに売買できるという点です。

取引所に上場していない昔ながらの投資信託の場合、1日に1回、基準価額での取引となります。

一方、ETFは取引所の株式と同じように上場しているので、以下の取引所の立会時間内であれば、いつでも売買できます。

  • 9:00〜11:30(注文受付8:00〜11:30)
  • 12:30〜15:00(注文時間12:05〜15:00)

当然、成行注文も指値注文も可能です。

また、ETFは株式と同様に信用取引も利用できるので、レバレッジをかけて取引したい場合や相場の下落局面で利益の獲得を目指したいという方にも1つの選択肢となっています。

日経平均やTOPIXと連動するETFが人気

現在、東証には200銘柄を超えるETFが上場していますが、この中でも特に活発に取引が行われているのが日経平均株価やTOPIXなどの代表的な日本株の指数に連動するETFです。

ETF売買代金ランキング TOP10(2016年4月5日)
コード 銘柄 売買代金(千円) 指数
1570 (NEXT FUNDS)日経平均レバレッジ上場投信 126,512,771 日経平均
1357 (NEXT FUNDS) 日経ダブルインバース上場投信 22,937,172 日経平均
1321 日経225連動型上場投資信託 11,846,982 日経平均
1579 日経平均ブル2倍上場投信 9,841,224 日経平均
1360 日経平均ベア2倍上場投信 9,131,753 日経平均
1306 TOPIX連動型上場投資信託 4,290,476 TOPIX
1568 TOPIXブル2倍上場投信 4,168,289 TOPIX
1320 ダイワ 上場投信-日経225 2,001,833 日経平均
1459 楽天 ETF-日経ダブルインバース指数連動型 1,854,898 日経平均
1330 上場インデックスファンド225 1,851,896 日経平均

参考:Yahoo!ファイナンス – ETF売買代金上位ランキング

上記の表のように、2016年4月現在では、ETFの売買代金トップ10は全て日経平均かTOPIXに連動するETFとなっています。

個別株投資をやっている人は多いですが、市場の中から1つの会社を選んで投資するという意味では、個別株投資は「点に対する投資」となります。

一方、日経平均株価やTOPIXに連動するETFを買うということは、市場全体に投資するということなので、ETFは「面に対する投資」ということになります。

すでに個別株をやっている人でも、ポートフォリオにETFを追加することで、投資家として背負うリスクを分散することができます。

また、指数に連動するETFに投資することで、株式市場の体温を継続的に知るということにもつながります。

どんな投資をやっている人でも、ETFを持つことで市場全体の体温を知ることができるという意味で、ETFへの投資は非常に有用です。

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