株価指数

市場平均を上回る成績を目指す賢い指数スマートベータとは?連動するETF・投資信託

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賢い指数 スマートベータ

最近、新しい株価指数「スマートベータ」が注目されています。

インデックスファンドとアクティブファンドの双方の強みを持つ指数で「賢い指数」とも呼ばれています。

機関投資家が少しでも高い運用成績を得ようとスマートベータを採用していますが、2014年に公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が採用して、スマートベータの注目度が一気に上がりました。

スマートベータに連動する投資信託やETFも増えていきているので、最近では個人投資家でも投資できる環境が整ってきています。

今回は「スマートベータ」について解説します。

スマートベータとは

スマートベータとは収益指標などから企業を選別し、市場全体の平均を上回る成績を目指す株価指数です。

たとえば、ROE(自己資本利益率)や営業利益などに重点を置いて優良銘柄を選定し、2014年1月から開始してGPIFも採用している「JPX日経インデックス400(通称 JPX日経400)」もスマートベータの一種です。

他にも、「高配当」「低リスク」「自己資本や利益の大きさ」といった独自の基準で銘柄を選んだスマートベータ指数もあります。

スマートベータは指数算出会社などが様々な戦略を考えた上で指数化し、それを機関投資家向けに提案しています。

日本では始まったばかりですが、欧米では日本よりもポピュラーな存在で、近年様々なスマートベータが考案されています。

日経平均株価やTOPIXといった指数の弱点

日経平均株価TOPIXといった指数に連動する投資信託やETFは、市場平均は取れますが、組み入れ銘柄の中で時価総額が大きな企業の比率が高まります。

その結果、株価上昇時には時価総額が大きくなった銘柄を多く買うことになり、株価下落時には少なく買うことになります。

そうなると、割高株を多く抱え、割安株を少ししか持たないということになりかねません。

一方、スマートベータなら時価総額に縛られない運用ができます。

市場平均を上回る成績を目指すが、アクティブファンドよりもコストが安い

スマートベータは指数なので、これに連動する投資信託はインデックスファンドと似たように見えますが、インデックスファンドとの違いは市場平均を上回る成績を目指すことです。

そういう意味では、アクティブファンドと似ているように見えますが、アクティブファンドのようにファンドマネージャーが銘柄を調査したり、選別したりするわけではないので、低コストで運用できるというメリットがあります。

「市場平均を上回る成績を目指すのに低コスト」ということで、スマートベータはインデックス型とアクティブ型のいいところどりした指数と言えるかもしれません。

スマートベータ指数に連動するETF

信託報酬が低い順(2015年11月16日現在)
銘柄 上場日 純資産総額 信託報酬 基準
MAXIS JPX日経インデックス400上場投信(1593)
<三菱UFJ国際投信>
2014年2月6日 917億9300万円 0.078% JPX日経400
上場インデックスファンドJPX日経インデックス400(1592)
<日興アセットマネジメント>
2014年1月28日 561億1700万円 0.1% JPX日経400
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(MDYFT)
<ブラックロック>
※米国ETF
2011年3月29日 4,118,216,476ドル 0.12% 高配当
iシェアーズ JPX日経400 ETF(1364)
<ブラックロック・ジャパン株式会社>
2014年12月2日 545億9400万円 0.17% JPX日経400
DIAM ETF JPX日経400(1474)
<DIAMアセットマネジメント>
2015年9月7日 473億2500万円 0.17% JPX日経400
ダイワ上場投信-JPX日経400(1599)
<大和証券投資信託委託>
2014年3月27日 685億3000万円 0.18% JPX日経400
NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信(1591)
<野村アセットマネジメント>
2014年1月28日 2611億500万円 0.2% JPX日経400
NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型ETF(1577)
<野村アセットマネジメント>
2013年3月7日 4億6646万円 0.32% 高配当

スマートベータ指数に連動する投資信託

信託報酬が低い順(2015年11月16日 現在)
投資信託 設定日/
純資産総額
信託報酬 信託財産留保額 基準
SMT JPX日経インデックス400・オープン
<三井住友トラスト・アセットマネジメント>
2014年1月21日
54万8900万円
0.40%
(実質0.40%)
0% JPX日経400
ダイワ・インデックスセレクト新興国株式
<大和証券投資信託委託>
設定日:2013年12月2日
償還日:2028年7月5日
1億9700万円
0.65%
(実質0.65%)
0% 株式資本や利益の大きさ
野村RAFI日本株投信
<野村アセットマネジメント>
設定日:2007年5月30日
償還日:2017年7月13日
40億9000万円
1.08%
(実質1.08%)
0.3% 株式資本や利益の大きさ
ニッセイ JPX日経400アクティブファンド
<ニッセイアセットマネジメント>
設定日:2014年2月20日
償還日:2019年1月25日
938億2700万円
1.56%
(実質1.57%)
0% JPX日経400
三菱UFJ 米国配当成長株ファンド(為替ヘッジなし)
<三菱UFJ国際投信>
設定日:2013年12月9日
償還日:2023年11月24日
201億8100万円
1.78%
(実質1.78%)
0% 高配当
新興国中小型株ファンド
<DIAMアセットマネジメント>
設定日:2011年7月22日
償還日:2021年4月13日
13億7600万円
2.05%
(実質2.05%)
0.3% 低リスク
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