知っておきたい豆知識

金融緩和とは?金融緩和する背景とその方法、デメリット。

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金融緩和 金融緩和の 背景・方法・デメリット

投資の難しいところに、専門用語が多過ぎるというところがあります。

その言葉の意味が分からないと、テレビでニュースを見ていても、新聞を読んでいても、しっかりと理解することはできません。

特に、今後の日本や世界の動向のカギになるような言葉の意味や背景はしっかりと知っておきたいところです。

今回はアベノミクスが始まって以来、かなりの頻度で目にするようになった「金融緩和」について解説します。

金融緩和とは?

金融緩和とはひとことで分かりやすく言うと、「世の中に出回るお金の量を増やして景気を良くしようとすること」です。

世の中に出回るお金の量が増えれば、お金の流れが良くなり、会社や個人に以前よりもお金が回りやすくなり、景気が活性化します。

これが金融緩和のメリットのです。

金融緩和する背景

そもそも、なぜ金融緩和する必要があるのか?

それは、デフレ状態を脱却するためです。

デフレとは「モノの値段が下がっている状態」のことを言います。

つまり、なんでも安く買える状態ということです。

一見すると、良い状態のように思いますが、経済成長という意味ではデフレ状態が長く続くことは良くありません。

なぜなら、モノの値段が下がっている状態ということは、モノの価値も下がっている状態です。

モノの価値が下がっているということは、相対的にはお金の価値が上がっている状態ということです。

今まで120円出さないと買えなかった缶ジュースが、100円で買えるようになったということは、それはお金の価値が上がったということです。(逆に、缶ジュースの価値は下がった。)

つまり、「デフレ状態(モノの価値が下がっている状態)」=「お金の価値が上がっている状態」ということです。

お金の価値が上がっているということは、できるだけ使わないで手元に置いておいた方が良いということになります。

「お金を使う」ということは、「モノに替える」ということです。

デフレ状態ではモノに替えると価値が下がってしまうので、お金のまま保有していた方が利口ということになるのです。

そのため、活発に消費しようとしなくなります。そうすると、会社の売上が減ります。すると、社員の給料も減ります。

給料が減ると、節約するようになり、さらにお金を使う人が減ります。

すると、さらにモノが売れなくなります。会社の売上がさらに減ります。そして、リストラされる人が増えます。

デフレが長引くと、このような負のスパイラルに陥ってしまうのです。

実際、日本は長い間、デフレ状態が続いていたので、90年代前半のバブル崩壊以降ずーと不景気が続いていました。

デフレ状態を脱却するには、世の中の人皆がモノを買いたいと思うようにならないといけません。

そのためには、世の中に流れるお金を増やして、みんなにお金が流れるようにする必要があるため、金融緩和(世の中に出回るお金の量を増やして景気を良くしようとすること)をするのです。

金融緩和する方法

金融緩和する方法は2つあります。

1つ目の方法は、中央銀行(日本の場合なら日本銀行)が民間銀行が持っている国債を買い取ること。

日本銀行が銀行から国債を買い取ることによって、銀行に現金がたくさん入ってきます。

それだけ、銀行は企業に融資できるお金が増えるということです。そして、これは2つ目の方法につながります。

特に、アベノミクス以降は「金融緩和=日本銀行が国債を銀行から買い取る」といった意味合いで使われています。

2つ目の方法は、金利を下げること。

たとえば、住宅ローンの金利が3%よりも1%の方が住宅ローンを組んで家を買おうという人が増えます。

家を買おうと思う人が増えれば、建築業界やインテリア業界も活性化して景気が良くなります。

銀行が企業に融資する場合も同様です。金利15%よりも、金利10%の方が返済額が減るので、企業にとって銀行からお金を借りやすくなります。

企業は銀行から借りたお金で工場を増やしたり、社員を増やしたりできるので、景気改善につながります。

こうして、とにかくお金の流れを良くしようとします。お金を1つの場所に停滞させないようにします。

そういう意味では「貯蓄から投資へ」というのも金融緩和と言えるかもしれません。

金融緩和のデメリット

金融緩和は良いことばかりではなく、デメリットもあります。

世の中に出回るお金が増えるということは、その国の通貨の価値は他国の通貨に比べて相対的に下がります。

少ない方が手に入りづらくレアだからです。レアなものは価値が高くみんなが欲しがります。

たくさんあると、いつでも手に入れることができるので、誰も欲しがりません。

ですから、日本円が出回る量を増やし過ぎると、他国の通貨に比べて日本円の価値が下がるというデメリットがあります。

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